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車両紹介

5000系

 2009年に登場。E233系をベースとし、3000系で得たデータを応用し開発された。主制御器はIGBT素子の2レベルVVVFインバータ制御方式で、故障や事故に備えて2基搭載し自力走行ができるよう二重化設計思想を反映。車内はユニバーサルデザインの採用やバリアフリー化、バケットシートには座り心地向上でクッション性を高めるなど、車内快適性を高め、サービスを一新した。100系と1000系の置き換え用として増備が続けられている。

性能諸元
・製造年:2009年~
・主電動機:三相かご形誘導電動機
・主制御装置:IGBT素子VVVFインバータ制御
・ブレーキ装置:回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ
・最高速度:110km/h
・加速/減速度:3.2km/h/3.7km/h(常用)、4.5km/h(非常)
・車体構造:軽量ステンレス製(E233系ベース)
・マスコン:ワンハンドル
・ノッチ段数:力行4段、ブレーキ7段
・編成両数:10両

3000系(2代目)

 2002年、E231系をベースに製造。ダイヤ改正での運転本数増加と、100系の分割編成を置き換える目的で登場(朝ラッシュ時の乗客定員を増加)。種別・行先表示と客用ドア上部に3色のLED表示が設置された。当形式で得られたデータを基に、後年5000系が開発されることとなる。2009年より修繕工事が始まり、早々に全編成が施工を完了させている。

性能諸元
・製造年:2002年~2005年
・主電動機:MT73形三相かご形誘導電動機
・主制御装置:IGBT素子VVVFインバータ制御
・ブレーキ装置:回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ
・最高速度:110km/h
・加速/減速度:3.2km/h/3.7km/h(常用)、4.5km/h(非常)
・車体構造:軽量ステンレス製(E231系ベース)
・マスコン:ワンハンドル
・ノッチ段数:力行4段、ブレーキ7段
・編成両数:10両

2050系

 1992年に登場。2000系と同じ外観だが、主制御機に青電初のVVVFインバータ制御方式を採用。また、回生ブレーキを併用した電気指令式ブレーキおよびワンハンドルマスコンを導入するなど新機軸を積極的に取り入れ、加速時の衝動を最小限に抑えるなど乗り心地を向上させた。2000系と同時期に修繕工事が行われ、全編成の施工が完了している。

性能諸元
・製造年:1992年~1993年
・主電動機:三相かご形誘導電動機
・主制御装置:GTO素子VVFインバータ制御
・ブレーキ装置:回生ブレーキ併用全電気指令式空気ブレーキ
・最高速度:110km/h
・加速/減速度:3.0km/h/3.7km/h(常用)、4.5km/h(非常)
・車体構造:軽量ステンレス製
・マスコン:ワンハンドル
・ノッチ段数:力行4段、ブレーキ7段
・編成両数:10両

2000系

 1986年、あさぎ野線の延伸開業により登場。1000系の後継車で、初の軽量ステンレスを採用。制御機器には電動カム軸式バーニア界磁チョッパ制御(GTOサイリスタ素子)を採用し、走行機器の小型軽量化を実現。デビュー当時から10両固定編成で製造された初の形式。製造から20年以上が経過した現在、内装を主眼とした修繕工事が行われ、同時に5000系と同設計のスカート、前照灯および種別・行先表示のLED化が施工された。

性能諸元
・製造年:1986年~1990年
・主電動機:直流直巻補極補償巻線付電動機
・主制御装置:他励界磁チョッパ制御
・ブレーキ装置:電磁直通空気ブレーキ
・最高速度:110km/h
・加速/減速度:3.0km/h/3.7km/h(常用)、4.5km/h(非常)
・車体構造:軽量ステンレス製
・マスコン:ツーハンドル
・ノッチ段数:力行3段、ブレーキ7段
・編成両数:10両

1000系

 1969年に登場。100系での実績を基に改良を加えたマイナーチェンジ車で、初めて青色(シアン)の帯を配された。走行機器は100系に続き超多段式のバーニア抵抗制御で、130kWの主電動機と中空軸平行カルダン駆動方式を採用。沿線人口の増加よる長編成化の関係から製造期間は10年に渡って行われ、後期には冷房完備の中間車が登場したことで全編成へと普及していった。車齢の若い後期型はドアチャイムが設置されている。青陽電鉄では最多両数の形式であるが、5000系の登場により置き換えが進んでいる。

性能諸元
・製造年:1969年~1981年
・主電動機:直流直巻補極補償巻線付電動機
・主制御装置:総括制御自動加減速バーニア式カム軸式
・ブレーキ装置:電磁直通空気ブレーキ
・最高速度:110km/h
・加速/減速度:3.0km/h/3.7km/h(常用)、4.5km/h(非常)
・車体構造:ステンレス製
・マスコン:ツーハンドル
・ノッチ段数:力行3段、ブレーキ無段階
・編成両数:6両→10両

100系

 1964年より製造。旧型の3000系列を置き換えるために登場したオールステンレス車両。機能を最優先した直線基調のデザインで、当時の沿線人口増加による輸送力増強を目的とした。製造当初からしばらくの間、車体はステンレスの地色のままであったが、のちに1000系の登場で窓下および前面の前照灯と尾灯の間に青色(シアン)の帯が配された。走行機器は超多段式のバーニア抵抗制御。先述の沿線人口の増加に合わせて、4両→6両→10両と推移していったため、中間車両は製造年月による差異が見られ、1000系同様の車内内装となっている。一部の編成は6両+4両で10両を組んでいたが、3000系の登場によって置き換えられ廃車。現在10両固定編成のみが在籍。うち第10編成は特別編成「クラシックカー」として、登場時の姿に復元されている。

性能諸元
・製造年:1964年~1969年
・主電動機:直流直巻補極補償巻線付電動機
・主制御装置:総括制御自動加減速バーニア式カム軸式
・ブレーキ装置:電磁直通空気ブレーキ
・最高速度:110km/h
・加速/減速度:3.0km/h/3.7km/h(常用)、4.5km/h(非常)
・車体構造:ステンレス製
・マスコン:ツーハンドル
・ノッチ段数:力行3段、ブレーキ無段階
・編成両数:4両→6両→10両

3000形(初代)

 開業当時より活躍した旧型電車。青電開業後の新造車のほか、旧国鉄からの譲渡車両に加え、木造車両の鋼体化車や戦災復旧車で構成されたグループの呼称である。戦前から運用されていた車両が多く、製造諸元の不明瞭な部分も多い。これらの在籍車両は青電転入の際に大幅な改番が行われている。通常の旅客営業車両のほかに、荷物車両、農業車両も存在した。デザインは前面が3枚窓の非貫通形もしくは貫通型が大半を占める。これらの車両が最大6両で運転されていたが、組成車両の組み合わせが不揃いの編成が多く、運転車両の性能を統一することが急務となった。のちに初のオリジナル形式である100系が導入され、近代化改修を受けながら1977年まで活躍。当時は鉄道用地買収が困難で、車両の大型化が遅れていたことや、沿線開発および設備面に多額の予算を費やしていたなど、経営面が不定な時期であったことも要因とされている。
 晩年は南新町駅~九疋台駅間の各駅停車に充当され、営業運転終了後も両運転台タイプの1両が事業用車として月木林間検車区で余生を過ごしていたが、1994年までに除籍されている。車両自体は"青陽電鉄発展の生き証人"として専用車庫に静態保存されている。

性能諸元
・製造年:1949年~1957年(新造車)
・主電動機:吊り掛け式
・主制御装置:間接自動加速直並列抵抗制御
・ブレーキ装置:空気自動ブレーキ
・車体構造:半鋼製・全鋼製・全金属製
・編成両数:1両~6両